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「ピコピコポン」 とは

■ そのストーリー ■ ■ その大枠 ■ ■ その内容 ■



■ そのストーリー ■

パッキーとムンムは宇宙船ピコポン1号に乗って冒険の旅をする宇宙の旅人。

流れ星との追いかけっこの末、水の星に突っこんでしまった二人は

竜巻ミーニャに吹き飛ばされて、“ふしぎのしま”グーグー島へ不時着してしまいます。

グーグー島で二人が出会ったのは、空を飛びたいガルガリ博士と、その相棒の恐竜ドコドン。

ピコポン1号から落っこちたピコピコポンを拾ったのが縁で、4人は知り合いになりました。

ラッパのような形をしたピコピコポンは、5つ揃えると空が飛べる不思議な道具。

ガルガリ博士はピコピコポンを狙いますが、

再びミーニャに吹き飛ばされて、ピコピコポンはバッラバラ。

飛び散ったピコピコポンを巡って、不思議の島を舞台にした争奪戦が始まります。


パッキーとムンムは、ピコピコポンを揃えて、無事に宇宙冒険の旅に戻れるのでしょうか?

そして、グーグー島に眠る秘密とは・・・?







■ その大枠 ■

1987年4月から1991年3月までの4年間にわたって

NHK教育TV (N教) において放映された

子供向けの連続ストーリー物の人形劇です。


「ピコピコポン」を知らない方でも、N教の学校放送番組を知らないという方はいないでしょう。
小学生の頃、病気で学校を休んだ時、夏休みなどに、わくわくしながら見た記憶はありませんか?
「さわやか三組」 「たんけんぼくのまち」 「いちにのさんすう」 「ばくさんのかばん」 etc・・・


「ピコピコポン」とは、そういった番組と同じく学校放送の枠で放映されていた番組です。


同じくNHKで放映された人形劇として、有名なものに「ひょっこりひょうたん島」がありますが
これなどは「人形劇」の枠で製作されたものであり
その点で、「学校放送」の枠で製作された「ピコピコポン」と同列には論じられないと思っています。







■ その内容 ■

4・5歳児を対象に、数や図形の認識につながる基本を、
人形劇の物語の中に毎回1つのテーマとして取り入れ、幼児の数量認識を養っていく番組。
宇宙のある星に不時着したパッキーとムンム。
そこに住むガルガリ博士とドコドンの4人が宝物をめぐって繰り広げる夢いっぱいのストーリー。
NHK年鑑 -S62(1987)- より


上にある通り、一話に一つの数学的な教育内容を織り込みつつも、
一年間を通してストーリー性の非常に高い連続物として描かれている事が、
「ピコピコポン」の大きな特徴になっています。



更に、前年度放映分を駆使して、年間20話という学校放送枠の不文律を破ってまでも意欲的にストーリーを展開
(始まりは同じ、途中で同じ道を通ったり通らなかったり、そして前年度の結末を通って、新しいストーリーへ繋がる)
各年度毎に多少パラレルになりつつも、四年間の放映期間中を1つの大きなストーリーとしてまとめている事は
基本的に各年度毎に設定がリセットされる事の多い学校放送番組では特筆に価すべき事です。


一癖も二癖もある魅力的なキャラクター達によって織り成される
不思議なアイテムを巡って二転三転する冒険の物語

その物語を彩るのは、
言葉遊びを多量に含んだキャラクター達の軽妙な台詞の掛け合いと、
電子音を思わせるノリの妙なBGM。

N教人形劇のお家芸、登場人物がいきなり歌い出すミュージカル的展開も有りで、
言葉と音楽、2つの魅力が混ざり合った挿入歌は、頭にこびり付く事請け合いの名曲揃いです。



「ピコピコポン」の教育内容は数学的認識の醸成で、それは物語中に織り込まれる事で十分な効果を上げていたと思います。
しかし、それと同じく、若しくはそれ以上にこの作品が刺激したものは、視聴者の言語感覚ではなかったかと思います。
ちなみに、メインライターの朝比奈尚行氏は劇団を主宰、脚本なども手がけていらっしゃる、言語センスの研ぎ澄まされた方です。


「ピコピコポン」とは、

万人が楽しく見られる人形劇であり、

しごく上質な教育番組でもあります。


 
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